退職代行を使って家族との時間を取り戻した34歳男性の決断|後悔のない選択だったと語るリアルな体験談

仕事を頑張るのは、家族のため。

でも気づけば家族と過ごす時間がどんどん削られていって、自分は一体何のために働いているのか。

そんな風に感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

ツヨシ
ツヨシ

今回インタビューした森田陽平さん(仮名)は、まさにその状況に直面し、退職代行という選択をすることで、自分らしい働き方と家族との時間を取り戻したひとりです。

森田さんのプロフィール

―本日はよろしくお願いします。まずは簡単にご自身のことを教えてください。
「よろしくお願いします。森田陽平(仮名)です。今は36歳で、退職代行を使って仕事を辞めたのは34歳のときでした。当時はIT系の企業で法人営業をしていました。営業成績は悪くなかったですけど、平日は朝から深夜まで働き詰めで、休日出勤も多かったですね」

―ご家庭のことも教えていただけますか?
「妻と娘がいます。娘は当時4歳で、保育園に通っていました。家には寝るためだけに帰ってるような生活で、娘と遊ぶ時間もほとんどなかったです」

家族との時間がなくなっていた毎日

―ご自身で“おかしいな”と思い始めたのはいつ頃でしたか?
「娘の運動会に行けなかった時ですね。『パパは来ないの?』って言われたとき、何も言い返せなかったんです。仕事の都合で仕方なかったとはいえ、子どもの記憶に残る場面にいない自分に、ものすごく罪悪感が湧いてきました」

―ご家族からの反応はどうでしたか?
「妻はずっと我慢してくれてたと思います。でもある日、ぽろっと『家族より仕事優先だよね』って言われたんです。その時、自分は何のために働いているのか、本当にわからなくなってしまって」

退職を決意するまでの悩みと葛藤

―すぐに退職を決意できましたか?
「全然すぐにはできませんでした。今の職場を辞めたら生活がどうなるかも不安でしたし、上司も怖かったので“辞めたい”とはなかなか言い出せなかったです。家のために働いているのに、家の時間を全部削ってる自分に矛盾を感じながらも、踏ん切りがつかない日々が続いていました」

―最終的に決意した理由は何ですか?
「娘が風邪を引いた時に、夜間救急に妻ひとりで連れて行ってくれたんですが、私は仕事中で連絡にも気づかなかったんです。その話を翌朝聞いて、“このままじゃ家族が壊れる”と思った瞬間に、辞めることを決めました」

退職代行に相談したきっかけと信頼の決め手

―退職代行という手段を選んだ理由は?
「上司に辞めたいって言うのが正直怖かったんです。過去に辞めたいって言った同僚がすごく引き止められてたのを見ていたので、自分はもう穏便に終わらせたいと考えてました」

―どこで退職代行を知ったんですか?
「ネットで“退職 言えない 家族”とか検索したときに出てきました。いくつか比較して、相談対応が丁寧だったところにLINEで連絡をしてみたんです」

―対応はいかがでしたか?
「すごく良かったです。感情的になっている私の話を、すごく落ち着いて聞いてくれて、“ご家族を大事にしたいという思いがあるなら、その気持ちは尊重すべきです”って言ってくれて。すっと背中を押された気持ちでした」

実際に退職できるまでの流れと会社の反応

―申し込みから退職まではスムーズでしたか?
「はい。会社への連絡はすべて代行の方がしてくれたので、私はもう出社しなくて済みました。あとは書類を返送するだけでした」

―会社からの反応は?
「直接連絡はありませんでした。後から聞いた話だと、上司は『話し合いたかった』と言ってたみたいですが、代行の方が“本人は心身に強いストレスを感じているため、直接のやり取りは希望していない”と伝えてくれて、それで済みました」

退職後に得られた時間と家族との新しい関係

―辞めてから生活はどう変わりましたか?
「大きく変わりました。まず、毎朝娘を保育園に送れるようになりました。一緒に朝ごはんを食べて、送り出す時間ができただけでも、自分の中で“ちゃんと父親してる”って実感が湧いてきました」

―奥様の反応はどうでしたか?
「正直びっくりしてましたけど、“あなたがそう決めたなら応援するよ”って言ってくれて。以前よりも会話が増えましたし、家の中が穏やかになった気がします」

―今はどんな働き方をされていますか?
「今は地元の中小企業で総務の仕事をしています。収入は下がりましたが、定時に帰れて、休みもしっかり取れます。家族との時間を失わない働き方を選んでよかったと思っています」

まとめ

森田さんの体験は、家族との時間を犠牲にしてまで働くことに違和感を感じている人にとって、大きなヒントになるはずです。

退職代行という手段は、決して“逃げ”ではなく、“守る選択”でもあります。

自分と大切な人たちを守るために、誰かに頼ることを選んでもいい。

人生の軸が揺らいでいるときほど、冷静に“何を一番大切にしたいか”を考えることで、前に進む力が生まれるのではないでしょうか。

ツヨシ
ツヨシ

森田さんのように、後悔のない決断をする人が一人でも増えてくれたらと思います。

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