退職代行で言い出せない職場を抜け出した27歳男性の体験|ストレスから解放された手続きの流れと心境の変化

退職したいのに言い出せない。この葛藤を抱えたまま日々を過ごしている人は決して少なくありません。

上司の顔を思い浮かべただけで言葉が詰まる、伝えた後の空気を想像して怖くなる――そんな状況では、一人で決断するのは難しいですよね。

ツヨシ
ツヨシ

今回ご紹介するのは、そんな苦しい状態にいた男性が退職代行を利用し、どのようにしてストレスから解放されたのかという実体験です。

藤田さんのプロフィール

―よろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?
「藤田拓海(仮名)です。今は30歳ですが、退職代行を利用したのは3年前、27歳のときでした。当時は広告制作会社で営業職をしていて、クライアント対応や社内調整、資料作成など、業務の幅がかなり広かったですね」

―忙しそうなお仕事ですね。
「はい。残業は月60時間を超えていましたし、休日出勤もありました。でも、それ以上にしんどかったのは、人間関係でした」

辞めたいのに言い出せなかった理由

―具体的には、どんな悩みがあったんですか?
「直属の上司が感情的なタイプで、怒鳴る・詰めるが日常的でした。“なんでそんなこともできないんだ?”って詰められる場面が何度もあって、次第に“退職したい”という気持ちが強くなりました」

―その気持ちはすぐに行動に繋がりましたか?
「いいえ。辞めたいと思っていても、“言い出せない”っていう壁が本当に厚くて。朝会社に行く電車の中で“今日は言おう”と決意しても、実際に上司の顔を見ると怖くて言葉が出ませんでした。何度も繰り返しているうちに、自分でも“自分ってダメだな”と責めてしまっていました」

退職代行という選択肢に出会った経緯

―退職代行の存在はご存じでしたか?
「知ってはいたんですが、正直言って最初は“自分が使うものじゃない”と思っていました。でも、ある晩どうしても眠れなくて、スマホで“退職 言えない 辛い”と検索していたときに、退職代行の体験談がたくさん出てきて。それを読んで“自分と同じ気持ちの人がこんなにいるのか”と感じたんです」

―そこから利用を決めるまでに迷いは?
「ありました。“逃げてるように思われるかも”とか、“社会人としてダメかも”って。でも、同時に“自分が壊れる前に動かないとまずい”という感覚もあって。結局、その夜のうちにLINEで相談を送りました」

実際の手続きと退職までの流れ

―連絡してからの流れはどうでしたか?
「思ったよりシンプルでした。LINEで基本的な情報を伝えて、そのあと電話で詳しい状況を説明しました。『今までどんな引き止めがあったか』『誰が怖いと思っているか』なども話しました。それを踏まえて、代行の方が“では、会社にはこちらでしっかり対応します”と言ってくださって」

―会社からの連絡は?
「一切なかったです。制服や社員証などは宅急便で返送するだけで済みました。会社の人と直接話さずに済んだのは、本当に助かりました」

辞めた直後に感じた変化と解放感

―退職が完了したときの気持ちはどうでしたか?
「最初は実感がわかなくて、“あれ?もう行かなくていいの?”という不思議な感覚でした。でも、翌朝目が覚めたときに“あの職場に行かなくていい”と気づいて、心がスーッと軽くなったんです。あれは今でも忘れられません」

―体調や心の状態にも変化が?
「はい。夜も眠れるようになりましたし、食事も普通に取れるようになりました。家族からも“顔つきが変わった”って言われました。気づかないうちにかなり追い詰められてたんだと思います」

現在の働き方と過去を振り返って思うこと

―今はどんな働き方をされているんですか?
「今はIT系企業で、顧客サポートの仕事をしています。定時で帰れる日が多くて、同僚とも落ち着いた関係を築けています。前の職場と違って、安心して話せる環境ってこんなにありがたいんだと実感してます」

―あのとき退職代行を使ったことについて、今はどう感じていますか?
「使ってよかったと心から思ってます。自分ひとりであの環境を変えるのは無理だったと思いますし、あのままだったら今の生活もなかった。何より、今の自分を取り戻せたのが一番大きかったです」

まとめ

藤田さんの体験は、「退職を伝えたいのに伝えられない」と悩む人にとって、大きなヒントになります。

退職代行は“甘え”でも“逃げ”でもなく、自分の人生を守るための手段として存在しているんだと感じさせてくれました。

もし今、同じように心の中で言葉を飲み込んでいる方がいたら、無理をせずに、まずは誰かに頼ってみて下さい。

ツヨシ
ツヨシ

一歩踏み出すだけで、世界は少しずつ変わっていきますよ!

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