退職代行を使って引き止めを断ち切った33歳男性の声|プロが交渉してくれて無事に辞められた体験とは?

「辞めたいです」と伝えたのに、上司に何度も引き止められて辞めさせてもらえない。

そんな状況に心身ともに追い込まれていく人は、実はかなり多いです。

今回ご紹介する松本慶太さん(仮名)の体験談も、まさにその一例です。

ツヨシ
ツヨシ

退職の話を切り出してから2ヶ月以上引き止められ続け、最終的に退職代行を使ってやっと辞めることができたという現実を、本人の言葉でお伝えしていきます。

松本さんのプロフィール

―簡単に自己紹介をお願いできますか?
「松本慶太(仮名)です。今は35歳ですが、退職代行を利用したのは33歳のときでした。当時は大手チェーンの飲食業でエリアマネージャーとして働いていました。複数店舗の管理、スタッフ教育、売上管理などを一手に任されていたので、業務量は相当多かったですね」

―忙しそうですね……。
「はい、毎月の残業時間は80〜100時間くらいで、休みも取りにくい雰囲気でした。もともと飲食が好きで始めた仕事だったんですが、気づいたら“好き”を通り越して“しんどい”に変わってしまっていました」

退職を伝えても辞められなかった現実

―退職を申し出たのはいつ頃でしたか?
「33歳になってすぐですね。もう体力的にも精神的にも限界を感じて『そろそろ辞めよう』と決意して、直属の上司に面談を申し入れました。そこではっきり『辞めたい』と伝えました」

―その時の上司の反応はどうでしたか?
「『慶太が辞めたら店舗が回らない』『もう少しだけ頑張ってくれ』って言われました。その時点では“まぁ仕方ないか”と思って数週間様子を見たんですけど、何も改善されず。もう一度話すと今度は『代わりが見つかるまで待って』と」

―それ、引き止めですね。
「そうなんです。でもその“代わり”がいつまで経っても来ない。3回目に退職の話をしたときには、『こんなに引き止められてるのに辞めるなんて無責任だ』って怒られました。そこから会社に対して信頼感が一気になくなっていきました」

退職代行という選択をした理由

―退職代行を使おうと思ったきっかけは?
「ネットで“退職 引き止められる 辞められない”って検索したら、退職代行が出てきたんです。その時までは正直『逃げる手段』だと思ってたんですが、よく調べると、ちゃんと交渉してくれるし、法的にも問題ないとわかって」

―迷いはありましたか?
「少しだけありました。自分でケリをつけたかった気持ちもありましたからね。でも、もう3回も話してるのにダメなんだってわかってからは、“自分ひとりでは無理だ”と腹をくくりました」

実際に交渉してくれたプロの対応

―実際に使ってみてどうでしたか?
「めちゃくちゃ丁寧でした。まずは電話で相談して、今までの経緯や会社の対応についてしっかり聞いてくれたんです。そこからはLINEと電話でのやり取りで、会社に連絡を入れてくれて、その後は何もせずに退職手続きが進んでいきました」

―会社の反応は?
「何もなかったです。『交渉してもダメだったんで、本人の意思として退職を受け入れてください』としっかり伝えてくれていたみたいで、それ以降、会社からの連絡は一切来ませんでした」

―安心できましたか?
「正直ホッとしました。“もうあの話をしなくていいんだ”って思えただけで、気持ちが軽くなりました」

退職後の気持ちと周囲の反応

―退職した後の心境はいかがでしたか?
「心がやっと自由になった感じです。あれだけ引き止められていたからか、“やっと辞められた”という実感が大きかったですね。家族からも『顔が明るくなったね』と言われて、自分では気づかなかったけど、相当ストレス抱えてたんだなと思いました」

―友人などの反応は?
「『よく耐えたな』って言われました。退職代行を使ったことも普通に話しましたけど、今の時代そこまで否定的に見られることもなくて、“いい選択したね”って言ってくれる人も多かったです」

現在の働き方と前職との違い

―今はどんなお仕事をされていますか?
「今は物流関係の企業でオペレーション管理の仕事をしています。ほぼ定時退社で、休みも取れて、何より人間関係が穏やかです。自分が“必要以上に我慢してた”ことに、今の職場に来て初めて気づきました」

―前職と比べてどうですか?
「全然違います。以前は“辞めたい”とすら言えなかったのに、今は意見を言ってもちゃんと聞いてもらえるし、“働きやすいってこういうことか”って感じてますね」

まとめ

松本さんの体験を通して見えてきたのは、「退職を伝えても辞められない人」が、確かに存在しているという現実です。

退職代行は、そのような状況にある人にとって、自分を守るための大きな味方になってくれる存在です。

誰かに頼ることを“甘え”と考えず、「もう限界だな」と感じたら、一歩踏み出してもいいと思います。

ツヨシ
ツヨシ

我慢だけが美徳じゃない、自分の人生は自分で選んでいい——そう思わせてくれるインタビューでした。

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