退職代行というと、若い人向けのサービスと思われがちですが、実際は30代、40代でも利用する人は増えています。
中村さんもその一人です。
長時間労働や理不尽なブラックな職場環境で疲弊し、退職の意思を持ちながらも、なかなか言い出せなかった経験があるそうです。
今回は、実際に退職代行を利用した体験を、中村さんのリアルな声でお届けします。
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中村さんのプロフィール
―まずは自己紹介をお願いします。
「中村大輔（仮名）と申します。現在37歳ですが、退職代行を使ったのは35歳の時です。当時は製造業の中規模企業で、現場のリーダーをしていました。部下は5人くらいで、現場の責任者という立場でした」
―かなり忙しい職場だったんですね。
「はい、もともと忙しい業界でしたが、特に人手不足がひどくて、毎日早朝から夜遅くまで働きっぱなしでした。休みもほとんど取れなかったですね」
ブラック企業で感じた違和感と限界
―ブラックだと感じたのはどんなところですか？
「まず、残業が毎日3～4時間当たり前という環境でした。それでも、残業代は固定残業分しか払われませんでした。それに、上司からのパワハラもありました。忙しいのに無茶な指示が飛んできて、失敗すると『お前の責任だ』って怒鳴られるんです。心がすり減っていくのを実感していました」
―限界を感じた瞬間はありましたか？
「ある日、過労で倒れてしまったんです。病院で点滴を受けながら『このままじゃ本当に倒れる』と思いました。家族にも心配をかけていましたし、もう無理だと思いました」
退職を考えたきっかけ
―その後、退職を考えるようになったんですね。
「はい、倒れた日から本気で退職を考えました。でも、上司に直接言ったら確実に引き留められるし、『辞めるなんて甘えだ』って言われるのは目に見えてました。何度も言い出そうとして、結局言えないまま時間だけが過ぎていました」
―迷いはあったんですか？
「正直、すごくありました。年齢的にも次の職がすぐに見つかるか不安でした。でも、家族の『もう無理しないで』という言葉で、決心しました」
退職代行という手段を選んだ理由
―退職代行はどこで知ったんですか？
「インターネットで『退職 言い出せない』って調べたら出てきました。最初は『自分には関係ない』と思ったんですが、色々調べていくうちに『これなら辞められるかもしれない』って希望が湧きました」
―実際、すぐに依頼したんですか？
「はい、すぐに問い合わせをしました。電話対応が丁寧で、事情をしっかり聞いてくれたので信頼できると感じました。もうここに頼むしかないと覚悟を決めました」
退職代行利用から退職完了までの流れ
―どんな流れで退職が進みましたか？
「まず、必要事項を電話で伝えて、あとはLINEで細かいやり取りをしました。退職日も代行会社が上司と調整してくれて、会社とのやり取りはすべて代行がやってくれました」
―会社からは何か連絡は？
「一切なかったです。本当に何も言われず、あっさり退職できました。手続きが終わったと連絡が来た時は心の底からホッとしましたね」
退職後の心境と転職活動の準備
―退職後はどんな気持ちでしたか？
「まずは『自由だ』って思いました。重い荷物を下ろした気分でした。すぐにハローワークに行ったり、転職サイトに登録して、次の仕事探しに動けました。退職代行が手続きを全部やってくれたおかげで、頭を切り替える時間がすぐに取れました」
―体調も回復しましたか？
「はい、無理していたのがウソみたいに、ちゃんと寝られるようになりました。食欲も戻って、家族とも落ち着いて過ごせるようになりました」
現在の働き方と新しい職場について
―今はどんな仕事をしていますか？
「今は同じ製造業ですが、働き方がまったく違います。残業も少ないし、有給もしっかり取れる会社に転職できました」
―前の職場と比べてどうですか？
「正直、別世界ですね。上司も部下も丁寧にコミュニケーションを取ってくれるので、ストレスがかなり減りました。転職して本当に良かったと心から思っています」
まとめ
中村大輔さんの体験から、退職代行が年齢に関係なく頼れる手段だと感じました。
言い出せないまま我慢している方にとって、退職代行は状況を変える一つの方法になるかもしれません。
無理して体調を崩す前に、ぜひ選択肢として考えてみて下さい。
自分や家族のために、行動することが大切だと改めて感じさせられました！
